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ヒュムノス文法の特徴最も特徴的と思われることが、別名「感情言語」と言われる通り、 文章の中に必ず自分の感情を表現する言葉が入るという事である。 そしてそれはあくまで、歌い手(発言者)自身の感情であり、 二人称、三人称的な感情ではない。すなわち、自分自身がどう思っているのか? という事が文章の中に水のようにとけ込んでいる言語なのである。 現在の日本語を始めとする「事象主体」言語では表現しづらい「感情主体」の 言語であるが、例を挙げる以下のようになる。
ワスイェァラァ(とても嬉しい) 「彼がその言葉を聞いた事を嬉しく思った」と私はそれが自分のことの様に嬉しい様を表現しながら語る。 最初の「Was yea ra」で、上記訳の「」以外の部分全部を表しています。 想音(そういん)先のサンプルで言う最初の3単語に当たる部分を「想音」といいます。想音は、第一節〜第三節までの3単語で構成されています。 [第一節:その度合]-[第二節:具体的な感情]-[第三節:自分にとってこの感情は脱したいか、このままでいたいのか] ★第一節 第一節では、感情起伏の度合を表現しています。
★第二節 具体的な感情です。
★第三節 で、自分は今の状況をどうしたいのか?
<即効性・確実性> 同じ銃を撃つでも、平静な心で集中して撃つときから 今撃たなかったら撃たれるという時まで様々。 塔のコントロールとしてのヒュムノス語では、感情言語部分でこれらを解釈する際に 即効性を重視するか、確実性を重視するかで微妙に動作が変わる。 焦っているときは早くドアを開けてくれたり(そのかわりデリケートではない(うるさかったり)) 確実な場合は紳士的なフィードバックをしたり。 こっちからの微妙な感情的意志を塔がくみ取ってくれるのである。 本文上記例文は、本当に普通の文章であるため、「彼は〜」という主語が入っているが、実際に呪文として使う場合ヒュムノスの主語は殆ど一人称となる。 それは「自分がどうしたいか」という事を伝える言語の為である。 それ故、ヒュムノスは二人称、三人称の文法は得意ではなく、普段は主語無しの文章となる。★ヒュムノス構文基本形 想音-動詞-目的語-装飾語(VC/VOC/VOO) ★ヒュムノス構文二人称、三人称基本形 想音-動詞-[rre]-主語-副動詞-目的語-装飾語(VSV\'C/VSV\'OC/VSV\'OO) 基本的には英語文法の「SVOC」などから「S」を抜き取った「VOC」という形になる(Sを想音のSとするならば「SVOC」となるが)。 そして、他人のことを話す、一人称以外の主語が付く場合、それは第一動詞のあとに着く形となり「VSV\'OC」などという形となるのである。 この最初のVに来る動詞は、どのようなことがあってもまず「自分がどうしたいか(もしくは「どうしたか」)」という、自分に向けての動詞になり、 次のV\'に「その人称の者が何をしたか」という動詞になる。 ★主語定義rre 主語を普段持たず、例外として行うヒュムノスでは、主語を敢えて付ける場合に「主語定義」という構文を使う。 主語定義は、主語となる名詞の前に「rre」という単語を付けるだけ。ただし、この構文はヒュムノスを誰もが理解できるように規格化し始めた「中央正純律」制定時に作られたもので、 それ以前のヒュムノス文には存在しない。主語らしきモノが2つ続いた場合、それを察して主語と目的語を分けるような、曖昧な感覚(センス?)が求められていた。 通常「rre+名詞」で使うが、二人称、三人称である「あなた」「貴方達」「彼」「彼女「彼ら」「彼女ら」にはrreを付けない。その代わり、それ専用(主語専用)の単語が用意されている。
想音の保証定義構文想音は、文章列の先頭に必ずつけなければならない。ただ、長文をヒュムノスで書く場合、感情もそれ程変わるわけでもないのに毎回付けるのはナンセンスである。 その為、長文を扱う場合は、最初に「想音の保証定義」という契約文を送る。Ma num ra 0x vvi.(確約定義開始) ・ ・ (本文) ・ ・ 1x AAs ixi.(確約定義終了) 想音の裏技★想音を入れない使い方想音とは、あくまで自らの感情を表現する部分である。しかし、想音が無いとヒュムノス呪文として塔は認識しない。 しかし、それを逆手にとって、わざと想音を外して謳うという事もできる。そういった事例は殆どないが、その(想音を外した)歌詞部分を聴かせたい対象が「塔」ではなく、 塔以外の「誰か」の場合は、こうすることで「呪文」ではなく「言葉」として届けることが出来る。 ★想音の二重登録 想音の保証定義構文を最初に定義し、その中でまた想音を含んだ文章を詠唱することも可能である。その場合、その部分だけがその文章に付けられた想音を優先される。 そもそも想音というものは、その時の術者の感情によって大きく変わっていくものであるから、これは特例というよりかは、ごく自然な機能とも言える。 長文を詠唱中に大きな感情の変化があった場合、省略していた各文章の先頭に、臨時記号の如く想音を発音していけば、その想音が優先されるのである。 |
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